BS/110度CSアンテナは、すぐれ物
東経110度の赤道上に、BSの衛星と110度CSの衛星が打上げられており、一つのパラボラアンテナで
BSデジタル放送と110度CS放送が受信出来ます。
4K放送を受診できるテレビをお持ちなら、2018年12月から始まったNHKと民法5社の4K本放送も受信できます
(全ての4K8K放送の受信には右・左旋円偏波用のアンテナが必要)。
地デジのみパススルーのケーブルTVに加入されている場合、パラボラANTを建てると、STBのつながっていないテレビ
でもBS放送を観ることができます。

上の写真は15年位前に設置した、BS、110度CS共用アンテナです。
2024年10月からBS帯域再編が実施されます
BS右旋帯域に新しい4K放送事業者が認定されたことに伴い、NHKのBSプレミアム放送が停波された帯域を利用して再編されます。
再編されるのは、トランスポンダのBS3、11、13です。
再編スケジュールはここを参照下さい。A−PABのホームページからです。
右旋円偏波のBSチャンネル
2018年12月1日から4Kの本放送が始まりました。従来の右旋円偏波でNHKと民放の計6本が4Kで放送されています。
右旋円偏波ですので、従来のBSアンテナでも4Kチューナー内蔵テレビまたは、4Kチューナーと4Kテレビがあれば、民放6本の4K放送を受信することができます。
同時に、左旋円偏波で4K・8Kの本放送も始まりました(右・左旋円偏波用アンテナが必要です)。
右旋円偏波用アンテナで受信できる放送
4K放送スタートのため、再編されたトランスポンダのBS放送の配置です。
トランスポンダの( )内の数字はアンテナ出力の中心周波数です。
トランスポンダ | 3桁表示 | チャンネル名 | スロット数 | 備考 |
1ch 11.72748GHz (1049Mhz) |
151 | BS 朝日 | 16 | リモコン5 |
161 | BS−TBS | 16 | リモコン6 | |
171 | BSテレビ東京 | 16 | リモコン7 | |
3ch 11.76584GHz (1088Mhz) |
191 | WOWOWプライム | 24 | リモコン9 |
236 | BSアニマックス | スカパー! | ||
251 | BS釣りビジョン | スカパー! | ||
13ch 11.95764GHz (1280Mhz) |
141 | BS日テレ | 16 | リモコン4 |
181 | BSフジ | 16 | リモコン8 | |
231 | 放送大学 | |||
15ch 11.99600GHz (1318Mhz) |
101 | NHK−BS | 20 | リモコン1 |
201 | BS10スターチャンネル | 有料 | ||
202 | * | |||
5ch 11.80420GHz (1126Mhz) |
192 | WOWOWライブ | 24 | |
193 | WOWOWシネマ | 24 | ||
7ch 11.84256GHz (1165Mhz) |
151 | BS朝日 4K | 40 | リモコン5 |
171 | BSテレビ東京 4K | 40 | リモコン7 | |
141 | BS日テレ 4K | 40 | リモコン4 | |
9ch 11.88092GHz (1203Mhz) |
211 | BS11 | 18 | |
200 | BS10(無料) | リモコン10 | ||
222 | TwellV | 14 | ||
11ch 11.91928GHz (1241Mhz) |
* | 新4K | ||
* | 新4K | |||
* | 新4K | |||
17ch 12.03436GHz (1356Mhz) |
101 | NHK-BS 4K | 40 | リモコン1 |
161 | BS-TBS 4K | 40 | リモコン6 | |
181 | BSフジ 4K | 40 | リモコン8 | |
19ch 12.07272GHz (1395Mhz) |
242 | J スポーツ1 | 12 | スカパー! |
243 | J スポーツ2 | 12 | スカパー! | |
244 | J スポーツ3 | 12 | スカパー! | |
245 | J スポーツ4 | 12 | スカパー! | |
21ch 12.11108GHz (1433Mhz) |
234 | グリーンチャンネル | 16 | スカパー! |
252 | W0WOWプラス | 14 | スカパー! | |
255 | BS日本映画専門チャンネル | 12 | スカパー! | |
23ch 12.14944GHz (1471Mhz) |
256 | ディズニーチャンネル | 12 | スカパー! |
260 | BS松竹東急 | 12 | 無料 | |
263 | * | BS10へ | ||
265 | BSよしもと | 12 | 無料 |
2025年1月25日現在
BSJapanext(BS263)とスターチャンネル(BS200)が合併して新しいBS放送局「BS10(ビーエステン)」と「BS10スターチャンネル」が2025年1月10日
から放送されています。
BS10(BS200)は無料でBS10スターチャンネル(BS201)は有料です。
スターチャンネル2(BS201)、3(BS202)は、2024年5月末で終了になっています。
参考 : スカパー!のチャンネル一覧
A−PABのBSデジタル放送局一覧
左旋円偏波の4K・8K BSチャンネル
右・左旋円偏波用BS・110度CSアンテナが必要です
トランスポンダ | 3桁表示 | チャンネル名 | スロット数 | 備考 |
8ch 11.86174GHz (2357Mhz) |
211 | ショップチャンネル 4K | 40 | リモコン11 |
221 | 4K QVC | 40 | リモコン12 | |
203 | ザ・シネマ 4K | 40 | リモコン10 | |
12ch 11.93846GHz (2433Mhz) |
191 | WOWOW | 40 | リモコン9 2020年12月 |
14ch 11.97682GHz (2472Mhz) |
102 | NHK BS 8K | 120 | リモコン2 |
トランスポンダの( )内の数字はアンテナ出力の中心周波数です。
左旋円偏波の4K 110度CSチャンネル
右・左旋円偏波用BS・110度CSアンテナが必要です。
しかし、下の表の放送は全て2024年3月31日をもちまして終了しました。
トランスポンダ | 3桁表示 | チャンネル名 | スロット数 | 備考 |
ND9 12.431GHz (2926Mhz) |
821 | J SPORTS-1 4K | 60 | 終了 |
822 | J SPORTS-2 4K | 60 | 終了 | |
ND11 12.471GHz (2966Mhz) |
823 | J SPORTS-3 4K | 60 | 終了 |
824 | J SPORTS-4 4K | 60 | 終了 | |
ND19 12.631GHz (3126Mhz) |
881 | スターチャンネル 4K | 60 | 終了 |
882 | スカチャン1 4K | 60 | 終了 | |
ND21 12.671GHz (3166Mhz) |
883 | スカチャン2 4K | 60 | 終了 |
ND23 12.711GHz (3206Mhz) |
880 | 日本映画+時代劇 4K | 60 | 終了 |
トランスポンダの( )内の数字はアンテナ出力の中心周波数です。
BSデジタル放送のチャンネル(右旋)
トランスポンダーのチャンネル

数字は、BSアンテナ出力のIF中心周波数です。
上図の1、3、13、15chはBSデジタル放送が始まってからのチャンネルで、5、7、9、11chはBSアナログ 時代に使っていたチャンネルです。17、19、21、23chは2012年に追加されたチャンネルです。
17chは地上波デジタル難視聴対策用として2015年3月31日まで放送してしていましたが、その後は4K・8K
本放送の為の試験放送が2018年7月23日まで行われていました。
試験放送の後は、7chと17chで民放5波とNHKの計6波で4K放送が行われています(右旋ですので従来のBSアンテナで受信できます)。
一つのトランスポンダーの帯域幅は34.5MHzですが、これは4K・8Kになっても変わりません。この帯域幅で複数の放送局に
スロット数で割り当てられます。
現代(2K)のハイビジョンでは、一つのトランスポンダーは48スロットですが、4K・8Kの場合は圧縮方式、変調方式の違いにより一つの
トランスポンダーは120スロットになります。4K放送に40スロット、8K放送に120スロットが割り当てられています。
1スロットあたりの伝送速度はおよそ1Mbpsです。
BSアンテナの設置調整
ボルトを緩め、マストの上に乗せます。この際、がたつかないように、そして調整できるようにボルトを仮締めします。(Aのボルト)
1.まず仰角を合わせます。(写真@)アンテナ本体に目盛がついています。
ボルトは、硬くしめない、簡単に動かない程度に仮止めします。
2.次は、受信レベルを見ながら、ゆっくり左右に振ります。受信レベルが最大のところ
でAのボルトを締めます。この時、レベルを確認しながら 左右交互
にしっかり締めます。
3.方向が決まったところで、仰角を再調整してレベルが最大になるようにします。
最大になったところでボルトをしっかり締めます。ケーブルを仮付けして実際の映像を確認します。
4.コンバーターにケーブルを接続する際は、防水キャップを忘れずに、そして雨水が部屋に伝わらないようにケーブルをビニールテープ
等で固定します。
* アンテナのコンバータの接栓と測定器またはレベル確認用テレビとを接続する適当な長さのケーブル(両端にF型コネクター)が
必要です。
仰角目盛の実際

設置する地域による仰角の目安が表示されています。
自分で設置される場合は自己責任でお願いします。
南西方向にベランダがあれば、BS・110度CSのパラボラアン
テナを取付け、仰角と方向を調整します。(調整は、シビアです。)
ケーブルは、壁に穴を開けるかエアコンの配管穴を利用します。
既設のUHFアンテナと屋外で混合すれば穴開けは不要で、一本のケーブルでテレビ
まで引っ張れます。
ベランダに設置できるようであれば、小型のテレビを近くまで移動させ
てテレビのアンテナ設定画面を見ながら設置調整を行なえばよいと思います。
(レベルチェッカーがあれば便利です。アンテナとチェッカー間を接続する短いケーブルも要ります。)
ケーブルテレビのBS/110度CS放送の視聴
ケーブルテレビで地上波デジタル放送がパススルーでも、BS/110度CS放送がパススルーでないケーブルテレビの場合はSTB
がないとBS/110度CS放送の視聴が出来ません。
各、部屋ごとにSTBを設置すると、毎月の費用が大変です。
BS/110度CSのパラボラアンテナを建てれば、各部屋に分配出来て、STB
なしでBSデジタルとスカパー!が視聴できて、録画も簡単です。
最近では、4Kチューナー、4Kテレビがあれば4K放送も視聴できます。
南西方向にベランダがあれば、自分でも取り付ける事が出来ますす。
STB : ケーブルTV局用のチューナーでセットトップボックスといいます。
(外部入力端子を使用するトランスモジュレーション方式になります。)
BSデジタルの全チャンネルは満足に受信できていますか?
BSデジタル放送が開始された頃は、NHKのBSだけが受信出来ない、受信出来るがレベルが低くてブロックノイズが入る。このような事
がマンション等で起こっていました。
これは当時、NHKのBS1(101)、BS2(102)、BSハイビジョン(103)の物理チャンネルが当時では最も周波数の高いBS15チャンネルになっていた為で、BSアンテナ
からテレビまでのケーブル配線の周波数特性が悪く、高い周波数での損失が大きいからでした。
この様に、アンテナケーブルの損失が大きいと、周波数の高いチャンネルの受信が困難になります。現在は23チャンネルまであります。
BS23チャンネルで放送されている新サービスもケーブル配線の減衰が大きいと受信できません。
アンテナケーブルは、S-5C-FBが無難です。分配器等も損失の少ない“SH”マークが表示された物を使用しましょう。これなら、CS24チャンネルまでいけます。
BSのチャンネルが増えています
2012年以前は、使用していたトランスポンダは15チャンネルまででしたが、2012年に17、19、21、23の4つが
追加されました。
4K放送、スカパー、放送大学、そして2022年の3月にはBS松竹東急、BSJapanxt、BSよしもとのチャンネルが増えました。
選局は、テレビへのチャンネル登録、3桁入力ボタン、電子番組表でできます。
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マスプロ電工のDSKTD壁端子 | CS24chの受信レベル |
CS24ch(2,053Mhz)での受信レベルの状況です。アンテナ → ブースター(地デジと混合) → 分配器 → 壁端子 → 分波器 → DVDレコーダー → テレビと繋がっていますが、CS24chまで 良好に受信出来ています。使用しているケーブルは「S−5C−FB」です。